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カプセルで十分ですよ、分かってくださいよ


さて、次回はカプセル(・ホテル/ルーム)宿泊の愉悦を日記ふうに語る、と
前回エントリで予告してはいたものの、
ホテル在住時の紙の草稿がまだ少々残っているため、もったいないので
「カプセル宿泊は危険じゃない」テーマの残りを手早く補完し
愉悦の日記部に入っていこう。



そのホテルは
1F:フロント、ロビー、唯一の附属レストラン、トイレ
2F:大浴場、ラウンジ、マッサージ店
3F:カプセル・ルーム、ロッカー・ルーム、トイレ、洗面所/化粧室
4F以上:通常のホテル・ルーム
というフロア構成になっており、
ホテル・ルームの宿泊客は、大浴場以外には2Fに用がなく
また、全階は隣り合わせの2つきりのエレベーターのみで繋がって(封鎖されて)いる。
したがって全ての宿泊者は、ホテル・ルーム宿泊者もカプセル・ルーム宿泊者も
エレベーターを通してのみ
必要なフロア(1F、2F、そして自室のあるフロア)に降りるだけであり、
それ以外のことをしたがる者は犯罪者と目されても文句は言えない
ということだ。
このシステムは、「その者」がその気マンマンな職業的犯罪者でない限り
ほぼ完璧に働く。
3Fのカプセル民はカプセル領域(3F、2F、1F)のみに用があり、
たとえば6Fの個室民は個室領域(6F、2F、1F)のみに用がある。
6Fの個室民がカプセル領域の3Fのロッカー・ルームをうろついていたりしたら
それはエレベーター、ロッカー・ルーム、3F廊下の各防犯カメラに撮られるのであり、
まともな宿泊者ならそんなことはミスからでも好奇心からでもやらないのである。



さあ、物のついでにこのホテルのフロア構成/システムの説明もできたところで
私の宿泊初日の日記ふうの詳述へと進もう。

予算最大で4000円、できれば3500円前後で、という
ひと昔ふた昔前の水準のビジネス・ホテル1泊料金を思い浮かべていた私は
ほぼ選択の余地なく、このホテルのカプセル・ルーム宿泊 ー
最小2450円から、というプランに行き着いた。
19時ごろ、予約もなしでおっかなびっくりフロントで尋ねると
カプセル・ルーム、下段、という希望どおり空きあり、で
その日は2750円(曜日・シーズンで変動制)、で決まり。
ちなみに、「2階建て」のカプセル上段/下段に値段の違いなどはなく
また、私が敢えて下段を選んだのは
夜ふかししての就寝時や朝の起床時などに
下段に気を遣いつつ「はしご」を降りたりするのは逆に面倒・不便、という
読みに基づいてのことだった。



3XXX、つまり3Fカプセル・フロアのたとえば001〜126などの「部屋」番号が
打刻されたルーム(とはいえロッカーの)・キー、
公共プールのロッカーなどによくあるスパイラル・コードとプラスティック札付きの
キーを受け取り、
考え迷うまでもなく必然的にエレベーターで3Fに出ると
右手に進むと女性用、左手が男性用の「翼」で
ほぼ正面にはロッカー・ルーム。
ロッカーに荷物を入れると館内用のスリッパに履き替え
(カプセル・ゾーンの廊下からは土足禁止)
新幹線や旅客機の席よろしく番号を頼りに自分のブースにたどり着く。
軽く「コンソール」やドア替りのロール・カーテンを試すと
ロッカー・ルームに戻り、浴衣/パジャマの
バス・ローブ型上衣と膝下丈ハーフ・パンツを籠から取り、
ブースに戻り、着替え、脱いだ私服をロッカーに入れ、
「プール鍵」を左腕に付け、2F大浴場へ、この日最初の入浴に。



ーっと、良いところだが次回に続く。
まだまだこの「最初のひと晩」、細部まで語りたいこと満載なので
「そこは当たり前なので端折って飛ばし気味でいいじゃん!?」という細部まで
余さず描きたい気分なのだ。